地盤調査

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スウェーデン式サウンディング試験詳細情報

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スウェ−デン式サウンディング試験の起源は古く1913年にまでさかのぼります。スウェ−デン国有鉄道の土質委員会が、不良路盤の実態調査を進めるに当たって採用したのが始めです。

この試験機の先端のスクリューポイントは最大径33mmで、ロッドの外径19mmより大きいのですが、単管式であるためロッドの周面摩擦の影響は避けられません。このため,測定値(Wsw・Nsw)から推定されるN値は,あくまで地盤の概略の傾向を示すものであり、判定の目安とするものです。

なお、最近では人力ではなく電動式のものもあります。しかし土質の感触、反発感、空転時の状況など、手動式でないとわかりにくいことも体験するため、経験の浅い人や研修中の人は原則として手動式を用いるべきでしょう。

地盤計測の記録について

1. 計測と記録法

1名は記録係として貫入状況を的確に観察、記録します。回転中のロッドを伝わってくる抵抗感触やキシミ音を回転者より、よく聴取して記録します。
荷重だけによって貫入が進む(自沈する)場合には、貫入時の早さに注意します。急速、やや急速、ゆっくりなどと区別して記録します。また貫入深さは、荷重の大きさと、スクリューポイント先端の地表からの深さを記録し、その時の貫入量を計算します。
荷重100kgfで、ハンドルの回転によって貫入が進む場合には、半回転数Naに対応する貫人後の貫入深さを記録し、貫入量L(cm)を計算します。
貫入量1m当たりの半回転数 Nsw=100/L・Na
(Lが25cmの場合 Nsw=4Na)
貫入速さが急激に増大したり、減少したりする場合は貫入状況を詳しく記録します。

2. 計測結果と換算式

積載荷重WswとNswから換算N値を出します。
粘性土の場合 0.03Wsw+0.05Nsw qa(地耐力)=1×N(t/m2)
砂質土の場合 0.02Wsw+0.067Nsw qa(地耐力)=0.8×N(t/m2)

日本建築学会発行 小規模建築物基礎設計の手引きより