地盤調査
建設技術が未発達の時代には、構造物の規模も小さく、構造物から地盤に伝えられる荷重も小さいものでした。
また、建設工事も多くはなく、構造物に合った建設地点を選ぶことも可能でした。
このため地盤調査は、良好な地盤を探し出すことを目的とし、調査方法も、地表から簡単なボーリング・試験坑・切通しの露頭の肉眼観察などから、岩盤や固結した堆積層の深さを推定しているものでした。
一方現在では、構造物が大型化して荷重も大きくなり、地盤の性質を十分つかむ必要が出てきました。
しかも、建設工事があらゆる場所に計画されるようになって、海底地盤、海岸や湖沼近くの軟弱地帯、急峻な山岳部を幅広く調査するようになりました。
したがって、調査方法としていろいろな種類のサウンディング手法が、目的に応じたものとして発達し、ボーリングやボーリング孔を使っての試験、物理探査法なども多用されて調査は複雑になってきています。
地盤調査の目標
一連の調査の目標は、・地盤構造の模式化
・地盤の強度(変形特性を含む)の決定の2項目でまとめられます。